【4月11日 CNS】近年、消費者の心理とニーズには大きな変化が見られ、健康、合理性、質素さ、実用性が市場の主流になりつつある。「洗練されたお金の節約」の消費モデルが市場から積極的な評価を受けるようになっており、コストパフォーマンスの高い飲食店への流れが加速している。

 外食時には、まずさまざまなアプリの消費者評価を確認し、価格を比較し、共同購入の割引をチェックした後、どの店で食事をするかを決めることが、すべての年齢層の消費者にとっての一般的な行動となっている。

 価格やサービスなどの情報の透明化が進むにつれ、飲食業界は利益率が比較的安定した段階へと移行する可能性があり、消費者はより低価格でより高品質の料理やサービスを求める傾向が続くことが見込まれている。

 2020年以降、洗練された飲食は逆境にも関わらず成長を遂げており、ネットワークプラットフォームのデータによると、そうした飲食の回復速度は通常の飲食よりも速く、オンラインでの訪問数は前年同期比で約20パーセント増加している。

 上海市徐匯区(Xuhui)の陳隅(Chen Yu)さんは、洗練された飲食が重視するのは美食文化と食事の雰囲気だと述べている。食材の選択から料理の提供に至るまで、文化的な意味を込めて極めることで、顧客が記憶に残る飲食体験を提供する。このようにして、リピーターとなることを促す秘訣はまさに洗練された飲食だ。これには、新鮮で高品質な食材の選定、卓越した調理技術、快適で消費者の視覚も楽しませる食事環境が必要だ。食事のニーズを満たすのみならず、感情的な消費も満たし、満足感と共有、社交が可能な体験を提供することが求められる。

 インタビューから、洗練された飲食には、価格の高低とは直接的な関係はないことが明らかになった。過去一年間のソーシャルメディアの動向を見ると、高級品を自慢する投稿よりも節約術についてのものが注目を集めている。

「洗練されたお金の節約」の消費モデルは市場からの肯定的な反応を得ており、コストパフォーマンスの高い飲食店への関心が高まっている。

 洗練された飲食の主要な消費者である若者たちは、美食の純粋さ、革新性、極致を追求し、彼らの消費行動は個性に溢れている。個性的で感情的な消費が「手堅い需要」となる中、洗練された飲食は業界で最も成長が期待される分野と見なされている。飲食業者は、消費者の個性化された感情的なニーズに応え、新たな飲食サービスのシーンを創造することが、重要課題となっている。

 今後の発展において、飲食企業は時代の流れに適応し、変革を積極的に受け入れることで、消費者のニーズにより適切に応え、持続可能な発展を目指す必要がある。(c)CNS/JCM/AFPBB News