【4月11日 AFP】イスラエル軍は10日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を空爆し、イスラム組織ハマス(Hamas)の最高指導者イスマイル・ハニヤ(Ismail Haniyeh)氏の息子3人を殺害した。同軍とハマスが発表した。

 カタールを拠点とするハニヤ氏は同国の衛星テレビ局アルジャジーラに対し、息子たちが乗った車が攻撃を受け、息子3人と孫数人が死亡したと語った。

 ハニヤ氏は、息子を殺害しても戦闘休止と人質解放に向けた交渉で、ハマスに行動を強いることはできないと主張。「彼ら(イスラエル)が息子を標的とすることで、ハマスの態度を変えさせることができると考えているのなら、それは妄想だ」「われわれは要求を撤回するつもりはない」と述べた。

 ハマスはその後、「不誠実で卑劣な」空爆によって殺害された孫は4人だったと明らかにした。

 イスラエル軍は声明で、ガザ中部で「テロを実行中」だった「ハマスの工作員3人」を殺害したと発表。

「この工作員は、イスマイル・ハニヤの子どものうち3人であることを確認した」とした上で、3人はハマスの軍事部門のメンバーだったと説明した。

 アルジャジーラによると、ハニヤ氏の息子たちが乗った車は、ガザ北部シャティ(Al-Shati)難民キャンプで無人機攻撃を受けた。(c)AFP