【4月11日 AFP】10日に実施された韓国総選挙(定数300)の開票作業が、11日朝までにほぼ終了した。聯合ニュースによると、李在明(イ・ジェミョン、Lee Jae-myung)氏率いる最大野党・共に民主党が地滑り的な勝利を納める勢い。発足後約2年が経過した尹錫悦(ユン・ソンニョル、Yoon Suk-yeol)政権への国民の不満が噴き出した形だ。

 共に民主党は当初、野党が大統領の弾劾(だんがい)訴追案を可決できる200議席の獲得もあり得ると予想されていたが、その水準には届かなかった。

 曺国(チョ・グク、Cho Kuk)法相率いる革新系の祖国革新党が12~14議席を獲得する見通し。保守系与党・国民党と、共に民主党による二大政党政治への有権者の反発の表れとみられている。
 
 共に民主党の李氏は貧しい家庭から身を起こした立志伝中の政治家で、2022年の大統領選で韓国史上最もわずかな差で尹氏に敗れた。今回の総選挙の勢いに乗り、2027年に行われる予定の次回大統領選に向け、再び有力候補として取り沙汰される可能性が出てきた。(c)AFP/Kang Jin-kyu