【4月10日 AFP】英仏軍は8日、英仏協商(Entente Cordiale、アンタント・コルディアール)の締結から120年を祝い、フランスのエリゼ宮(Elysee Palace、大統領府)と英国のバッキンガム宮殿(Buckingham Palace)の外でお互いの衛兵交代式に初参加した。

 1904年に調印された英仏協定は、ナポレオン(Napoleon)戦争後の両国の関係改善を強固なものとし、今日に至るまでの同盟関係の礎と見なされている。

 ロンドンのバッキンガム宮殿の前で行われた衛兵交代式には、仏兵が参加。エドワード王子(Prince Edward)と妻ソフィ妃(Sophie, Countess of Wessex)、英国軍のパトリック・サンダース(Patrick Sanders)参謀総長とフランスのピエール・シル(Pierre Schill)陸軍参謀長が閲兵した。

 一方、パリのエリゼ宮の外では、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領と英国の駐仏大使メナ・ローリングス(Menna Rawlings)氏が、英国の衛兵が交代式に参加する様子を観覧した。

 その後、仏軍合唱団が英国の国歌「ゴッド・セーブ・ザ・キング(God Save the King)」とフランスの国歌「ラ・マルセイエーズ(La Marseillaise)」を歌った。

 マクロン氏は、ソーシャルメディアに投稿された動画で「英仏協商は2国間関係を維持する要」だとし、英語で「アンタント・コルディアール万歳、英仏友好万歳」と述べた。

 英国のリシ・スナク(Rishi Sunak)首相もマクロン氏との電話会談で、「両国の永続的な友好関係の象徴」だとし、締結120周年を称賛した。

 映像はパリとロンドンで8日撮影。(c)AFP/Caroline TAÏX with Stuart WILLIAMS in Paris