【4月10日 AFP】アイルランド下院は9日、レオ・バラッカー(Leo Varadkar)首相の辞任を受けて後任首相を決める投票を行い、中道右派の与党・統一アイルランド党のサイモン・ハリス(Simon Harris)党首を選出した。ハリス氏は37歳と、同国史上最年少の首相となった。

 投票結果は賛成88、反対69。ハリス氏は首相指名を受け演説し、「団結、協力、相互尊重の精神で先頭に立っていきたい」と表明した。

 ハリス氏は16歳で統一アイルランド党の青年部に加入後、頭角を現し、22歳で県会議員に選ばれた。2011年、24歳で下院議員に当選し、16年に保健相、20年には教育相に起用された。

 アイルランドでは6月7日に地方選挙と欧州議会選挙が予定されている。来年3月までには総選挙も実施されることになっている。国民は住宅難に直面し、反移民の動きも拡大している。

 党の支持率が低迷する中、ハリス氏が限られた時間で山積する課題をどう乗り切るか、手腕が問われることになる。(c)AFP/Peter MURPHY