【4月10日 AFP】9、10日両日開催のサッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)準々決勝第1戦は、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の脅迫を受け、警備を強化して実施されることになった。

 ISは同日、広報機関を通じて4会場への攻撃を示唆。その中で欧州サッカー連盟(UEFA)は試合を予定通り実施すると発表し、すでに9日のレアル・マドリード(Real Madrid、スペイン)対マンチェスター・シティ(Manchester City、イングランド)、アーセナル(Arsenal、イングランド)対バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich、ドイツ)の試合は終了した。

 スペイン・マドリードのサンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)でのレアル対シティ戦は、関係者が警察官2000人以上を配備すると話した中で行われ、英ロンドンのエミレーツ・スタジアム(Emirates Stadium)でのアーセナル対バイエルン戦も、警備が強化された中で満員の6万人の観客を集めて開催された。

 10日には仏パリのパルク・デ・プランス(Parc des Princes)でパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG、フランス)対FCバルセロナ(FC Barcelona、スペイン)戦が、マドリードではワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)でアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid、スペイン)対ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund、ドイツ)戦が行われる。

 フランスのジェラルド・ダルマナン(Gerald Darmanin)内相は、PSG戦で警備を「大幅に強化する」とコメント。PSGのルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は記者会見で「われわれがコントロールできることであってほしい。単なる脅迫で、何も起こらないのを願っている」と話した。

 欧州各国では、ロシア・モスクワのコンサートホールでISが犯行声明を出した銃撃事件が発生したことを受け、警戒レベルを最大に高めている(c)AFP