【4月9日 AFP】イスラム組織ハマス(Hamas)は9日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での休戦に向け、仲介役のカタールなどが示した新たな提案を検討すると声明で発表した。

 ハマスの関係筋によると、新たな休戦案はカタール、エジプト、米国の3か国がまとめた。6週間の休戦期間を設け、その間にハマスが拘束している人質のうち女性と子どもを解放するのと引き換えに、イスラエルはパレスチナ人の囚人最大900人を釈放することを目指す内容となっている。

 提案ではまた、ガザ北部から避難している住民の帰還と、1日当たりトラック400~500台分の食料のガザへの搬入も想定されている。

 ハマスは声明で、仲介国の努力に「謝意」を表する一方、イスラエルについては、休戦交渉で要求に一切対応しなかったと非難。「それでも(イスラム抵抗)運動(ハマスの正式名称)指導部は提案を検討する」とした。

 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は前日、ハマスせん滅に向けガザ最南部ラファ(Rafah)への地上侵攻を断行する考えを示した一方、ヨアブ・ガラント(Yoav Gallant)国防相は、休戦に向け「適切な時期だと思う」と語っている。(c)AFP/Belal AlSabbagh with Jay Deshmukh in Jerusalem