【4月9日 AFP】イスラエルの前首相で野党指導者のヤイル・ラピド(Yair Lapid)氏は8日、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)政権に対し、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)との休戦案を受け入れ、人質解放に向けて動くよう訴えた。訪問先の米国での発言。

 ラピド氏はアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官との会談後、人質解放へとつながる休戦案をネタニヤフ政権が受け入れるのであれば、野党としても政権に協力する用意はあると述べた。新たな休戦案はカタール、エジプト、米国の3か国がまとめた。

 ラピド氏は「人質解放合意は実現可能だ。難しい合意で、最良の合意ではないかもしれないが、実現可能である限り合意すべきだ」と国務省前で記者団に語った。

 同氏はさらに、「ガザの人たちを傷付けないよう最善を尽くさねばならない」「ガザの子どもたちと戦う理由はない。大人たちの戦争で子どもたちが傷付くべきではない」と述べたが、その一方で、「われわれが戦っているのが子どもたちを人の盾として利用する恐ろしいテロ組織(ハマス)であるということは忘れてはならない」とも付け加えた。(c)AFP