【4月9日 Xinhua News】中国山西省介休市の綿山風景区で3日、伝統的な祝日の寒食節と清明節を祝う催し「第17回寒食清明文化祭」が始まった。

 開幕式ではたこ揚げや羽根蹴り、こま回し、清明節の歌と踊りなど、多彩な文芸公演や民間習俗が披露された。瑠璃の焼成技術や、復活した洪山窯の古代陶磁器焼成技術、介休花饃(飾り蒸しパン)制作技術、磁器の絵付け技術などの無形文化遺産の紹介や地元の農作物・特産品の展示も来場者の注目を集めた。

 寒食節は春秋時代の晋の名臣、介子推(かい・しすい)を記念してできた祝日で、晋の文公が介子推に与えた土地である綿山が発祥の地とされている。介休市は同省中南部に位置し、介子推が没した地であることからその名がついた。

 寒食節は2600年余りの歴史を持ち、中国の伝統的な祭日の一つになっている。前後2、3日間は火の使用を禁じたため、あらかじめ用意した冷たい物を食べる風習がある。清明節と日付が近く習俗も似ていることから、宋代以降は寒食節と清明節が徐々に融合していった。

 同風景区では2008年から毎年、寒食節文化祭を開催。寒食節関連の催しと観光、スポーツなどの産業を有機的に組み合わせることで、寒食節の保存と伝承を推進している。(c)Xinhua News/AFPBB News