【4月7日 AFP】自転車ロードレース、チーム・ビスマ・リースアバイク(Team Visma | Lease a Bike)のヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard、デンマーク)が、レース中に転倒して負傷したことについて、チームの代表が競技の安全性を高める必要があると話した。

 ヴィンゲゴーはバスク一周(Itzulia Basque Country 2024)のレース中に落車して病院へ搬送された。ビスマでは、同じく主力選手のワウト・ファン・アールト(Wout van Aert、ベルギー)が10日前にクラッシュして負傷している。

 この状況について、チーム代表を務めるリチャード・プルッヘ(Richard Plugge)氏は、「ヨナスはまだ入院しているが、ワウトは帰宅している。二人とも快方に向かっている」と明かし、「できる限り早く健康状態に問題がなくなってほしい。復帰時期を決めるのはそれから。まずは回復が先決だ」と話した。

 さらにプルッヘ氏は、新たな安全対策を取るべきだと主張。すでに解決策を検討し、関連組織を立ち上げる用意はしているものの、「みんなエゴや政治が原因で少し腰が重い。今こそ始めるべきときなのに」と話し、「だいぶうんざりしている。話し合いを始めてもう4年になるんだ」と嘆いた。

 国際自転車競技連合(UCI)のダビド・ラパルティアン(David Lappartient)会長に対しては、「1週間で解決できる問題ではなく、時間がかかるのだから、早く始めた方がいい」と変化を加速させるよう要求。レース前の準備に注ぐリソースを増やすべきだと述べつつ、各大会の主催団体がプロでない点も指摘し、「プロの役員を備え、彼らが本物のプロになるための時間を与えるべきだ」と訴えた。(c)AFP/Damian MCCALL