【4月7日 AFP】男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)とカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)が6日、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2024)欠場を嘆いた。

 赤土の王と呼ばれるナダルだが、近年はけがに苦しめられることが続いており、欧州クレーコートシーズンの幕開けを飾る伝統のモンテカルロ・マスターズも欠場を余儀なくされた。ナダルはこの大会で11度の優勝を誇り、通算成績は73勝6敗。本戦には17回出場し、2005年から2013年にかけては46連勝の記録をつくっている。

 世界ランキング1位で、モンテカルロで2回優勝しているジョコビッチは、「彼がコートに立つことは、このスポーツにとっていつだって重要だった」と話し、「今年は彼にとってラストチャンス、最後のローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)、最後のシーズンになるかもしれない」とコメントした。

「彼が年初からの全大会(年始のブリスベン国際<Brisbane International 2024>を除く)を諦めなければならなかったのは悲しい」

 スペイン出身の20歳で、世界ランク3位のアルカラスも、小さい頃からの憧れであるナダルと対戦する機会がないことを嘆いた。

 アルカラスは「彼はここにいないが、自分にとってそれで何かが大きく変わるわけではない。自分にとっては、彼がいないのが普通だ」「彼のいるところでプレーしたのはわずかだ」と話しながらも、「テニスファンとして、彼がこの大会でプレーできないのは残念だ」と語った。

 それでもアルカラスは、パリ五輪でナダルとペアを組むことを夢見ている。「彼とプレーできることを願っている。五輪までまだ4か月あるし、その間に状況が一変する可能性はある」と期待したアルカラスは、「ナダルは自分にとって偉大な選手だ」と語った。(c)AFP