【4月6日 AFP】台湾の呉釗燮(Joseph Wu)外交部長(外相)は6日、台湾東部沖で3日に起きた地震を受け、中国に連帯を表明した南米ボリビアを非難した。

 この地震では少なくとも10人が死亡、1100人以上が負傷したが、厳格な建築基準と災害への事前の備えによって被害の拡大を回避できたと評価されている。

 ボリビア外務省は5日、「台湾沖で最近発生した大地震により、人命の喪失と深刻な物的被害を受けた姉妹国、中華人民共和国に連帯を表明する」との声明を出した。

 これに対し呉氏はX(旧ツイッター)に、「邪悪な拡張主義者、中国に跳べと言われたら、言われるがままに跳ぶ、哀れな操り人形になってはならない」「台湾と同様、ボリビアも共産主義国の中国の一部ではない。それ以上でもそれ以下でもない」と投稿した。

 外交部(外務省)も別途、ボリビアを「中国の独裁政権に倣い、わが国の主権を軽視する誤った見解を国際的に広めている」と非難した。

 中国は台湾について、自国の領土の一部だと主張し、統一のためには武力行使も辞さない構えを示している。(c)AFP