【4月6日 AFP】男子テニスのニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)が、2023年シーズンの大半をけがで棒に振っていた中で、次週からコートに復帰する予定であることを明らかにした。

 2022年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)決勝で、惜しくもノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れて準優勝に終わったキリオスは、手首と膝の故障で同年の終盤以降はここまで1大会の出場にとどまっている。

 近い将来にテニスのキャリアも終える可能性を示唆していたが、先日配信されたポッドキャスト番組「Australian Open Show」で、間もなく練習を再開する意向を示し「来週からボールを打ち始めるつもりだ。コートに戻り次第、とにかくまずは手首と体を鍛えていく」と語った。

 一方、ツアー復帰の具体的な時期については言及せず、「時間を掛けていく。戻ったら、とにかく復帰を楽しむよ」と話した。

 一時は世界ランキング13位まで上り詰めたキリオスは、離脱期間について「人生で最もつらい時期の一つだった。テニスに関してはね」と告白し、「それ以外のことについては満足だ。他の面では何の文句もない」と続けた。

 さらに「だけどテニスの面では、これからも続けていくと仮定すると、自分の体と厳しい会話をすることがあった」としつつ、「自分の中にまだ情熱は残っていると分かる。それは良いことだし、健康的だ」と語った。(c)AFP