【4月5日 AFP】イタリアの首都ローマで最も壮大な遺跡の一つ、カラカラ浴場(Baths of Caracalla)に現代技術で水面がよみがえった。

 4日に公開された「ロ・スペッキオ(鏡の意、Lo Specchio)」と呼ばれるプールは、縦横42×32メートル。古代最大の浴場施設の一つといわれる壮大な遺跡が、きらめく水面に映し出されている。

 文化省関係者は、カラカラ浴場にいくつもある浴室の一つを再現しようとしたのではなく、この遺跡の精神をよみがえらることを狙ったと語った。

 プールの底に設置された装置によるジェット水流とスポットライトが水と光の戯れを生み出し、古代浴場の蒸気を連想させる仕掛けになっている。

 関係者は水の上に舞台を設置し、演劇やダンスのパフォーマンス、コンサートを行うこともできると語っている。(c)AFP