【4月5日 東方新報】第18回「中仏文化の春」芸術祭の開幕式が4月1日、北京で開催された。フランス共和国欧州・外務相ステファヌ・セジュルネ(Stephane Sejourne)氏が出席し、今年芸術祭の宣伝大使を務める英国ロイヤル・アカデミー・オブ・ダンス(Royal Academy of Dance)所属の著名な華人女優ミシェル・ヨー(Michelle Yeoh)氏ならびに元著名なレースドライバーで国際自動車連盟(FIA)の第9代会長のジャン・トッド(Jean Todt)氏と共に除幕式を行った。

 今年は中仏国交樹立60周年であり、中仏文化観光年でもある。セジュルネ氏はスピーチの中で、今回の「中仏文化の春」フェスティバルは特別なものであり、30を超す都市で300以上のイベントが行われると紹介した。また「この国境を越えた芸術祭は、過去20年間のフランスと中国の文化協力のハイライトで、私はこの芸術交流を非常に重視している」とスピーチした。

 続いて、ミシェル・ヨー大使が芸術祭の開幕を宣言し、セジュルネ氏、ジャン・トッド氏と共にテープカットを行った。

 開幕式には中国とフランスの芸術家や文化関係者が来賓として出席した。

 ヴェルサイユ王立歌劇場(L'Opera Royal de Versailles)・オーケストラのヴァイオリニスト兼指揮者のステファン・プレウィニャック(Stefan Plewniak)氏は、「中仏文化の春」プログラムの支援を受け、彼と彼のオーケストラは初めて中国を訪れることができたと語った。

 イベント当日、彼らは故宮(紫禁城、Forbidden City)に赴き、大規模な展覧会「紫禁城とヴェルサイユ宮殿-17、18世紀の中国とフランスの往来・交流」のオープニング・セレモニーに参加した。プレウィニャック氏は「これから2週間、オーケストラとともに中国の他の都市を回る予定ですが、この特別な経験が今後の創作のい大いにインスピレーションをもたらすと信じています」と話した。

 北京の赤レンガ美術館(Red Brick Art Museum)のシニア・キュレーターであるジョナス・スタンペ(Jonas Stampe)氏は、フランスと中国の文化や美術展の交流は非常に重要だと考えている。彼と彼の妻がキュレーションした現代フランスの芸術家「ベルナール・ヴェネ(Bernar Venet)回顧展1959-2024」は、「中仏文化の春」プログラムにも含まれている。

 2006年に創設された「中仏文化の春」は、中国とフランスの芸術機関やアーティストの交流と対話を進め、互いの文化への理解を深めることを目的としている。

 今年の「中仏文化の春」芸術祭は4月から12月まで開催され、北京市、上海市、昆明市(Kunming)、深セン市(Shenzhen)などの都市で音楽、映画、視覚芸術、書籍など多くの分野でイベント活動が行われる。(c)東方新報/AFPBB News