【4月5日 AFP】米西部カリフォルニア州で昨年7月に行方が分からなくなった犬が、約3800キロ離れた中西部ミシガン州デトロイト(Detroit)郊外で発見され、飼い主と劇的な再会を果たした。

 発見された犬はテリア系のミックス犬の雌、「ミシカ」。ミシガン州ハーパーウッズ(Harper Woods)付近に迷い犬がいるとの住民からの通報を受けた警察が保護し、アニマルシェルター(動物保護施設)に届けた。

 シェルター「グロースポイント動物縁組協会(GPAAS)」のスタッフは、ミシカがマイクロチップを装着していることに気付いた。このチップのデータから、飼い主が約3770キロ離れたカリフォルニア州サンディエゴ(San Diego)在住であることが判明した。

 ミシカがこれほどの長距離をどのように移動したのかは明らかになっていない。

 GPAASによると、飼い主のメラッド・ホーマンさんとその家族はミシカが発見された頃、たまたま同じ中西部のミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)で休暇を過ごしていた。

 ミネアポリスからGPAASの保護施設までは、カリフォルニアからよりは近かったが、それでも10時間かかったという。

 GPAASは3日、飼い主と再会したミシカが尾を振って喜ぶ動画と写真をフェイスブックに投稿。「私たち全員が望んでいたハッピーエンドだ」と記した。

 ミシカは獣医師の診察を受けた後、家族と共にカリフォルニア州に帰る予定だという。(c)AFP