【4月5日 AFP】女子テニス協会(WTA)は4日、シーズン最終戦のWTAファイナルズ(WTA Finals)について、今季から3年間はサウジアラビアで開催すると発表した。同大会のサウジアラビア開催案をめぐっては、これまでさまざまな臆測や一部の元名選手から批判の声が上がっていた。

 シングルスの年間上位8人とダブルスの上位8組が出場する女子のシーズン最終戦は、サウジアラビア初開催となる今年は首都リヤドで11月2日から9日まで行われることになった。

 これに先立ち2月には、サウジアラビアの政府系基金パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)と男子プロテニス協会(ATP)が「戦略的パートナーシップ」を結んだと発表したばかりで、今回の契約は広く予想されていた。

 一方で、女子の伝説的選手であるクリス・エバート(Chris Evert)氏とマルチナ・ナブラチロワ(Martina Navratilova)氏は、米紙ワシントン・ポストで、WTAファイナルズのサウジ開催案に批判的な見解を示していた。

 これに対し、サウジアラビアの駐米大使を務めるリーマ・ビン・バンダル・サウド(Reema bint Bandar Al Saud)王女は、両氏を「時代遅れのステレオタオイプ」と批判。一方、チュニジア人プレーヤーのオンス・ジャバー(Ons Jabeur)は、批判の声に対して「もっと情報を得る」よう促していた。(c)AFP