【4月4日 AFP】日本のサッカー漫画「キャプテン翼(Captain Tsubasa)」シリーズの漫画としての連載が4日に終了し、43年の歴史に幕を下ろした。作者の高橋陽一(Yoichi Takahashi)氏(63)は今後の物語について、「ネーム」という形でウェブサイトにアップしていくとしている。

 高橋氏は1981年に同シリーズの漫画連載を開始。11歳の天才サッカー少年「大空翼(Tsubasa Ozora)」を主人公とした物語は世界中で人気を博した。サッカーアルゼンチン代表のリオネル・メッシ(Lionel Messi)選手や元スペイン代表のアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)選手らもファンとして知られる。

 4日発売の「キャプテン翼マガジン(Captain Tsubasa Magazine)」最終号の表紙には日本代表ユニホームを着た大空翼が描かれ、「翼たちの勇姿を焼き付けろ!」「さあ、新しい挑戦へ!」とのあおり文が添えられていた。

 高橋氏は今年1月、体力の衰えや執筆環境の変化を挙げ、漫画としての連載を4月に終了すると発表していた。

 3日にはX(旧ツイッター)に、「連載最終話を描き終えた今は、すべてを描き終えてホッとしているのと、この先やっと“締め切り”というものがない生活を送れるという解放された気分でいる状態にあります」と投稿した。

 今後の物語は「ネーム」という形でウェブサイトに掲載していくという。雑誌連載に伴う制約がないため、「より自由な表現方法」に挑戦していくとつづっている。

 キャプテン翼は南米やイタリアでも人気で、アニメ化やゲーム化もされた。単行本は日本国内で累計7000万部以上、国外でも1000万部以上を売り上げている。

 高橋氏は「『キャプテン翼』の物語はまだ終わりません!それは事実です。これまでと同じように、これからも『キャプテン翼』をよろしくお願いします」と結んだ。(c)AFP