【4月4日 AFP】仏パリ南部14区の主要刑務所付近で電気設備の定期点検中、掘削途中のトンネルが見つかった。用途は不明だが、脱獄ではないとみられている。警察筋と区の職員が3日、明らかにした。

 警察筋によると、トンネルは2日、サンテ刑務所(La Sante Prison)から450メートルほど離れた場所で、送電用マンホールで作業していた送電網運用会社エネディス(Enedis)の職員によって発見された。

 現場では複数の「石の詰まった袋」と「ベッド1台」も見つかったという。

 区役所の職員は、「トンネルは4メートルで、サンテ通りの袋小路にあり、刑務所からは500メートル以上離れている」と述べ、トンネルが緻密な脱走計画の一環として掘られたものではないとの見方を示した。
 
 この職員によると、警察は、地下墓地「カタコンベ」を探検する人々のしわざだと考えている。

 トンネルを埋め戻すため、現場には作業員が派遣されたという。(c)AFP