【4月4日 AFP】ロシア国防省は3日、セルゲイ・ショイグ(Sergei Shoigu)国防相がフランスのセバスチャン・ルコルニュ(Sebastien Lecornu)国防相と電話会談し、ウクライナとの紛争をめぐる将来の交渉の可能性について協議したと発表した。しかし、フランス側はこれを直ちに否定、食い違いを見せている。

 ロシア国防省は声明で、電話会談はフランス側からの申し出に基づいて行われたと主張。「ウクライナをめぐる対話へ向けた準備について留意された。それは『イスタンブール和平イニシアチブ』に基づき開始され得る」とした。具体的な内容については説明していない。

 これを受け、ルコルニュ氏の関係筋はAFPに対し、「フランスはこうしたことに同意しておらず、提案もしていない」と述べた。

 仏外務省は両者がウクライナについて話し合ったことは認めたが、ルコルニュ氏は「ロシアがウクライナに仕掛けた侵略戦争を留保なしに非難した」としている。

 トルコは先月、ロシア、ウクライナの和平交渉を改めて仲介する用意があると表明した。トルコは、2022年2月にロシアがウクライナ侵攻を開始した数週間後、イスタンブールで停戦交渉を仲介した経緯がある。(c)AFP