【4月3日 AFP】パレスチナは2日、国連(UN)への正式加盟申請を月内に安全保障理事会(UN Security Council)で再検討するよう要請した。

 AFPは、パレスチナ自治政府のリヤド・マンスール(Riyad Mansour)国連大使がアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長に宛てた同日付の書簡を確認した。書簡は安保理へ送られたという。

 昨年10月7日にイスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の戦闘が始まって以降、マンスール氏は、イスラエルによる軍事侵攻にさらされるパレスチナにとっての優先事項は国連加盟であると繰り返し述べてきた。

 国連に加盟するには、安保理の勧告を受けた上で、総会で3分の2以上の承認を得る必要がある。

 パレスチナ自治政府のマハムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長は2011年に国連加盟を申請したが、安保理での採決は行われず、2012年11月の総会でパレスチナへのオブザーバー資格の付与が決議された。

 観測筋は、イスラエルの最も近しい同盟国である米国が安保理で拒否権を行使して勧告を受けられない可能性があり、総会での審議に持ち込める可能性は低いと見ている。

 一方、アラブ連盟(Arab League)、イスラム協力機構(OIC)、非同盟諸国会議(Conference of Non-Aligned Nations)は2日、グテレス事務総長に宛てて「現時点で140の加盟国がパレスチナ国家を承認している点に注目してほしい」とする書簡を送った。(c)AFP