【4月2日 AFP】(更新)フィンランドの首都ヘルシンキ郊外バンター(Vantaa)の学校で2日、12歳の児童が発砲し、周囲にいた児童1人が死亡、2人が負傷した。

 当初の発表では児童3人が負傷とされていたが、そのうちの1人が死亡したと警察が明らかにした。負傷した2人は重体だという。

 警察は午前9時8分(日本時間同日午後3時8分)に現場に急行。午前10時すぎに「発砲事件で負傷者が出た」と発表。撃たれた児童はいずれも12歳だと明らかにした。さらに11時30分頃、銃を所持していた児童をヘルシンキ周辺で逮捕したと発表した。逮捕時、児童は「落ち着いた様子」だったという。

 現場を捉えた映像では、学校に集結した大勢の警官が確認できた。

 同校に通う児童の保護者はメディアに対し、発砲は教室内で起きたと語った。

 フィンランドのマリ・ランタネン(Mari Rantanen)内相はX(旧ツイッター)に、今日は「ショッキングな」形で始まったと投稿。「多くの家族が経験している苦痛と心配は想像に難くない」と述べた。

 フィンランドの初等教育は9年制で「総合学校」と呼ばれる。この学校には7~15歳の生徒約800人と教員90人がいた。(c)AFP