【4月2日 AFP】2016年リオデジャネイロ五輪の競泳男子100メートルバタフライで、シンガポール史上初となる五輪金メダルを獲得したジョセフ・スクーリング(Joseph Schooling)が2日、現役引退を表明した。

 スクーリングはリオで自身の憧れだったマイケル・フェルプス(Michael Phelps、米国)を破り、世界を驚かせた。しかし、2021年の東京五輪では同種目の決勝に進めず、50メートルと100メートルのバタフライ2冠を達成した2018年のアジア競技大会(18th Asian GamesAsiad)後は低迷していた。

 現在28歳のスクーリングは、自身のインスタグラムで「きょう、新しい章の始まりを刻む。競泳から退くことにした」と発表し、「水泳が人生にもたらしてくれた全ての経験に感謝の気持ちでいっぱいだ」と記した。

「競技生活から離れても、水泳は永遠に自分の一部だ。どれほど困難であろうと夢を追い求めようと、他の人々を励ますプラットフォームを与えてくれた」

 現地紙ストレーツ・タイムズの取材で、スクーリングは今後について「健康とウェルネス、テック、持続可能性」の分野で二つのベンチャー企業と活動し、ゴルフをプレーする時間を増やしていきたいと話している。(c)AFP