【4月1日 AFP】フランスのステファヌ・セジュルネ(Stephane Sejourne)外相は1日、中国・北京で会談した王毅(Wang Yi)共産党政治局員兼外相と共同記者会見に臨み、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対し、緊密な関係にある中国が「明確なメッセージ」を送ることを望んでいるとの仏政府の見解を表明した。

 セジュルネ氏は、「ウクライナとの交渉が行われなければ、永続的な平和は実現しない」「国際法にのっとった平和がなければ、欧州の安全保障も実現し得ない」と述べた。

 さらに、「中国からのデカップリング(経済の切り離し)」は望ましくないと改めて強調した上で、「健全で持続可能な」貿易を確保するためには「経済の再均衡化」が必要だと訴えた。

 フランスと中国は近年、関係強化を図っている。王氏は2月にパリでエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領と会談した際、中国はフランスの「独立した」外交政策を高く評価しているとの考えを示した。

 一方のマクロン氏は中国に迎合していると非難された。特に台湾情勢については、欧州は米中いずれにも追随すべきではないと発言し、物議を醸した。(c)AFP