【4月1日 AFP】23-24フランス・リーグ1は31日、第27節の試合が行われ、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は前半に微妙な判定で退場者を出しながら、2-0でオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)に勝利した。

 試合は前半40分にPSGのルーカス・ベラウド(Lucas Beraldo)が退場し、マルセイユが2011年11月以来となるホームでのPSG戦白星を飾る可能性が高まった。

 それでもPSGは53分、ビティーニャ(Vitor Machado Ferreira 'Vitinha')がウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)とのパス交換から見事な先制点を決めると、85分には、キリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)との交代で投入されていたゴンサロ・ラモス(Goncalo Ramos)が勝利を決定づける追加点を挙げた。

 PSGはこれで、ロリアン(FC Lorient)を1-0で下した2位スタッド・ブレスト(Stade Brestois 29)との勝ち点10差を維持した。残り7節のリーグ戦で勝ち点10を獲得すれば、ここ12シーズンで10回目のリーグ優勝が決まる。

 この試合の最大の争点は、PSGが1月に獲得した若手DFベラウドの退場で、ベラウドはマルセイユのピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)と右サイドのハーフウエーライン付近で競り合い、ショルダータックルで吹き飛ばした。

 すでに1枚イエローカードをもらっていたベラウドは、当初このプレーでのカードは免れたが、主審はモニターで確認し、驚いたことにベラウドが最後尾のDFだったとして退場を宣告した。

 PSGのルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は、「私は普段、判定に口を出すことはしない。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)ならなおさらだ」とした上で、「あの出来事は私の目の前で起こったが、ファウルではなかったと思う」とコメント。それでも最後は「私は審判や判定について話したり、説明を求めたりするためにここにいるわけではない」と話した。(c)AFP/Andy SCOTT