【3月31日 AFP】中国の電子商取引(EC)大手、拼多多(ピンドゥオドゥオ、(Pinduoduo)が運営するEC市場「Temu(ティームー)」は30日、顧客の個人情報を無期限に利用する見返りにクーポンを提供するキャンペーンを中止すると表明した。

 ティームーは今月、英イングランドとフランスを対象に、アプリをダウンロードした上で、紹介した「友だち」の承認が得られた利用者に対し、最大100ユーロ(約1万6400円)相当のクーポンを配布するキャンペーンを展開。ただし、多岐にわたる個人情報を無期限かつ通告なしに使用できる権限をティームーに付与することを応募の条件としていた。

 英紙インディペンデントによると、個人情報の中身としては「写真や名前、肖像、音声」のほか、略歴や居住地などが含まれていた。

 ティームーはAFPに対し、キャンペーンは「フランスで大成功を収めた」としたが、「顧客情報の利用範囲をめぐる誤解」があったため英仏両国で中止したと説明。実際には利用者の名前と写真のみが対象だったとした。一方、他の国でもキャンペーンを実施しているのかとの問いには返答はなかった。(c)AFP