【3月30日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は29日、22日にモスクワ郊外のコンサートホールを襲撃し143人を殺害した後、戦闘員4人が拘束されたと発表した。この襲撃について、ロシアはウクライナが関与したと非難している。

 ロシアの国営メディアによると、当局は襲撃に関与したとして12人を拘束、「テロ関連の罪」で8人を起訴した。うち4人はタジキスタン人の実行犯とされる。

 ISは襲撃直後に犯行声明を出したが、襲撃犯についてロシア側は「ウクライナの民族主義者」とつながっていると繰り返し主張。ウクライナ側は否定している。

 29日付の週刊紙アルナバに掲載されたISの主張によれば、IS戦闘員はロシアの地上部隊と航空部隊の追跡を受け、最終的に「森」で包囲され、今も「拘束」されているという。

 ロシアは、イスラム教徒が多数派を占める地域の騒乱鎮圧やシリア内戦でバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権側を支援していることなどから、ISの報復攻撃をたびたび受けている。(c)AFP