【3月30日 AFP】サッカードイツ・ブンデスリーガ1部のバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)を率いるシャビ・アロンソ(Xabi Alonso)監督は29日、来季もチームに残ると明言した。指揮官は、イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)を今季限りで去るユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督を引き継ぐ最有力候補とみられていた。

 スペイン出身で42歳のアロンソ監督の下、チームは初のリーグ優勝を含む3冠達成に向けて順調に歩みを進めている。

 記者会見でアロンソ監督は「私の将来についての臆測が飛び交うシーズンになっている。これまで忙しくシーズンに集中していたから、代表休暇期間にじっくり考えて決断を下したいと思っていた」と明かし、「先週ミーティングを開き、(クラブ首脳陣に)バイヤー・レバークーゼンの監督を続けるという決断を伝えた」と述べた。

 アロンソ監督は、自分が指導者として成長途中であり、自身にとって初めてとなるトップチームでの監督職となったレバークーゼンが、成長していくのに最適な場所だと感じていると続けた。

「私は若い指導者だ。今、ここが正しい場所。経営陣には感謝しなければならない。クラブは協力的で、どの部署からもリスペクトを感じている」

 これまでの指導経験はレアル・ソシエダ(Real Sociedad)のBチームに限定されていたが、2022年10月にレバークーゼンの監督に就任すると、チームを降格の危機から救って指揮官としての天性の才能を発揮。今季は公式戦34勝4分けで無敗を守っており、リーグ戦では残り8試合で2位のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に勝ち点10差をつけるなど、クラブ初のブンデス制覇に向けてまい進している。

 また、ドイツカップ(German Cup 2023-24)では4強入り、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2023-24)では準々決勝進出を果たしている。

 レバークーゼンとは2026年まで契約を結んでいるが、見事な成果を残したことで、現役時代にプレーしたリバプールやバイエルン、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)での指揮官就任がうわさされていた。(c)AFP/Thomas BACH with Pirate IRWIN in Paris