【3月29日 AFP】イスラエルが29日、シリア北部アレッポ(Aleppo)県を空爆し、シリア兵少なくとも36人が死亡した。英国を拠点とするNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が報告した。同地域にはレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)の武器庫があったという。

 同監視団によれば、イスラエルの攻撃で、兵士少なくとも36人が死亡、数十人が負傷した。標的となった地域の付近にはヒズボラの武器庫や国際空港があった

 国営シリア・アラブ通信(SANA)は、未明に起きたこの攻撃で軍人だけでなく民間人も死傷したと伝えた。

 シリア軍筋はSANAに対し、イスラエルは午前1時45分ごろ、アレッポの南東方向から空襲を開始したと語った。

 AFPはエルサレム(Jerusalem)からイスラエル軍に取材を申し込んだが、「外国メディアの報道についてはコメントしない」と回答された。

 イスラエルは、2011年にシリア内戦が始まって以来、同国内の標的に対して数百回の空爆を実施している。ヒズボラの補給路を断つのが狙いで、イスラム組織ハマス(Hamas)との戦闘が始まった昨年10月7日以降、空爆の頻度を増やしている。(c)AFP