【3月29日 AFP】米大リーグ(MLB)は28日、各地で試合が行われ、昨季王者のテキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)は4-3でシカゴ・カブス(Chicago Cubs)にサヨナラ勝ちを収め、シーズン初戦を飾った。

 試合前に優勝トロフィーをファンに披露したレンジャーズは、延長10回裏の満塁のチャンスで、ジョナ・ハイム(Jonah Heim)捕手が決勝打を放った。

 ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)をホームに迎えたボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)は、先発投手のコービン・バーンズ(Corbin Burnes)が11奪三振を記録するなどし、11対3で大勝した。

 初回にはエンゼルスの主砲マイク・トラウト(Mike Trout)が今季本国でのMLB第1号本塁打を放ったが、バーンズはその他の打者を全て退けた。

 バーンズの11奪三振は、球団のデビュー戦では歴代1位となり、ここ70年におけるオリオールズの開幕戦では1970年にデーブ・マクナリー(Dave McNally)が記録した13奪三振に次ぐ数字となった。

 オリオールズは試合前、本拠地オリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズ(Oriole Park at Camden Yards)から10マイル(約16キロメートル)も離れていないフランシス・スコット・キー橋(Francis Scott Key Bridge)で26日に発生した大型コンテナ船の衝突事故で亡くなった犠牲者6人に黙とうをささげた。

 ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)のホームに乗り込んだニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)は、これが新天地デビューとなったフアン・ソト(Juan Soto)の活躍で5-4の逃げ切り勝ちを収めた。

 4点を先行されたヤンキースは、5回にソトが移籍後では初安打となる適時打を放ち、反撃ののろしを上げた。5-4のリードで迎えた9回の守備では、ソトが右翼から見事な送球でマウリシオ・デュボン(Mauricio Dubon)の生還を阻止し、同点のピンチを免れた。

 ホームでのシーズン開幕シリーズでピッツバーグ・パイレーツ(Pittsburgh Pirates)を迎えたマイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)は、サッカーブラジル代表のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が始球式に登場した。

 試合は延長12回、パイレーツがジャレッド・トリオロ(Jared Triolo)の単打でケブライアン・ヘイズ(Ke'Bryan Hayes)が勝ち越しのホームを踏み、6-5で勝利した。(c)AFP