【3月29日 AFP】野菜の線引きはどこにあるのか。でんぷん質が主体のジャガイモの分類を野菜から穀物に変更しようという米政府案が、生産が盛んな州選出の議員たちを激怒させている。

 根菜類とされているジャガイモの分類を穀物に変更する案の撤回を求める最先鋒は、ジャガイモ産地として知られるメーン州選出のスーザン・コリンズ(Susan Collins)上院議員(共和党)とコロラド州選出のマイケル・ベネット(Michael Bennet)上院議員(民主党)。農業への打撃を懸念して声を上げた。

 両議員は、農務省と保健福祉省に宛てた書簡を公表。「米農務省は創設以来、ジャガイモを野菜として正しく分類してきた」と述べた。

 そのジャガイモから「野菜」としての地位を剥奪する提案は、両省が共同で作成する「米国人のための食生活指針(Dietary Guidelines for Americans)」2025~2030年版に掲載される。

 農務省によれば、米国人のジャガイモ消費量は1人当たり年間約22.5キロで、野菜の中では最も多く食べている。ただし、その約半分はフライドポテトなどの冷凍されたものを摂取している。

 ジャガイモは炭水化物を多く含むため、血糖値の上昇を引き起こす可能性があり、野菜の摂取量にジャガイモを含めるかどうかをめぐっては、専門家の間でも意見が分かれている。

 だが、2人の上院議員は「ジャガイモの外見的特徴や園芸学的分類について議論の余地はない。白い皮のジャガイモは穀物とは異なり、カリウム、カルシウム、ビタミンC、ビタミンB6、食物繊維を豊富に含んでいる」と主張した。

 また、分類の変更は消費者から小売業者、飲食店経営者、生産者までを混乱させると述べている。(c)AFP