【3月28日 AFP】行動経済学の創始者として知られる米プリンストン大学(Princeton University)のダニエル・カーネマン(Daniel Kahneman)名誉教授が死去した。90歳。同大学が27日、ウェブサイト上で公表した。

 人々は認知バイアスによって判断を誤る可能性があると主張。合理的判断や自己利益に基づいて人々は行動するとする、経済学における伝統的な理論に異を唱えた。意思決定は直感に委ねられていると論じた著書「ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?、(Thinking, Fast and Slow)」は、ベストセラーとなった。

 2002年には、心理学・経済学分野での貢献が評価され、ノーベル経済学賞(Nobel Prize in Economics)を受賞した。(c)AFP