【3月28日 Xinhua News】中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)が26日に発表した2023年12月期決算は売上高が前年比42・0%増の6023億1500万元(1元=約21円)、純利益が80・7%増の300億元4100万元、営業活動によるキャッシュフローが1697億2500万元で、いずれも過去最高を更新した。

 売上高を事業別にみると、自動車と関連製品・その他製品は48・9%増の約4834億5300万元、携帯電話部品・組立・その他製品は20・0%増の約1185億7700万元だった。

 中国汽車工業協会によると、23年の新エネルギー車(NEV)販売台数は37・9%増の949万5千台。BYDは62・3%増の302万4400台で業界を上回る伸びとなり、世界の新エネ車販売トップに躍進しただけでなく、自動車販売のトップ10にも初めてランク入りした。

 高い技術優位性は、成長エンジンである。23年の研究開発投資は97・0%増の400億元に迫った。BYDは23年、四つのモーターが独立駆動する技術プラットフォーム「易四方」、新車両制御システム「雲輦(うんれん)」、デュアル・モード・オフロード(DMO)技術を採用したオフロード車向けのスーパー・ハイブリッド・プラットフォームなど、画期的な技術を複数発表した。

 海外進出も目覚ましかった。23年の乗用車輸出台数は4・3倍の24万2千台に達した。王伝福(おう・でんぷく)董事長によると、日本やドイツ、オーストラリア、ブラジル、アラブ首長国連邦(UAE)などの国・地域に進出しており、多くの国で新エネ車販売の首位に立った。(c)Xinhua News/AFPBB News