【3月28日 Xinhua News】中国原子力大手、中国広核集団(広東省、CGN)は25日、同省陽江市にある陽江原子力発電所の1号機稼働(2014年3月25日)以来の電力供給量が2023年末時点で3385億8600万キロワット時になったと発表した。

 23年は単年の供給量が500億キロワット時を超えた国内初の原子力発電所となり、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア)の持続可能な発展にグリーン(環境配慮型)エネルギーを安定的に供給した。

 広核集団によると、陽江原発では14年以降、毎年1基のペースで発電ユニットが稼働。19年に6基全てが商業運転を開始した。2023年には全国の原発の電力供給量の12・3%を占め、発電量と供給量が国内最大規模の原発となった。

 同年には6基の発電ユニットが世界原子力発電事業者協会(WANO)の総合指数でいずれも満点を獲得。業界をリードする地位を確立した。

 陽江原発が23年末までに供給した電力総量を同等規模の石炭火力発電所と比較した場合、標準炭換算で1億トン余りの石炭消費を節約し、二酸化炭素(CO2)の排出を2億7900万トン余り削減したことになり、約76万1800ヘクタールの植林に相当する。(c)Xinhua News/AFPBB News