【3月30日 CGTN Japanese】中国東部にある山東省は今月1日から、水素エネルギー車の高速道路通行料を免除し、水素エネルギー車の高速通行料を免除した中国初の省となりました。同政策の実施から1か月近くが経過し、省エネ・排出削減とコスト削減の効果が明らかです。

 山東省濰坊市にある水素ステーションでは、軽型トラックが水素を補給しており、10分ほどで8キロの水素貯蔵ボトルが満タンになりました。トラックの運転手は、「自分のトラックは2022年に購入し、主に濰坊や淄博など山東省内の都市で宅配輸送を行っている。今回の水素エネルギー車の高速通行料免除により、運営コストが大幅に下がり、1台の軽型トラックで年間4万元(約84万円)以上の高速通行料を節約できる」と語りました。

 同水素ステーションの責任者によると、同水素ステーションが2022年末に運営されて以降、1日当たりの水素充填量は60キロ余りでしたが、現在は1日当たり600キロ以上に達しており、水素車の高速通行無料化により、水素を充填する車両は日々増えているということです。

 また、これについてアナリストは、「49トンの大型トラックを例にとると、水素車は高速通行料が免除された後、1キロ当たりの運営コストを6元(約126円)前後に引き下げる。一方、ディーゼル大型トラックは1キロ当たりの運営コストが7元(約147円)近くになる。水素エネルギー大型トラックは一定の経済的優位性を示している」との見方を示しました。コストの削減と政策刺激策により、山東省各地で水素ステーションなどの水素エネルギーインフラ建設が積極的に進められ、新エネルギー産業の調整とグリーン・低炭素発展の目標実現がいっそう加速されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News