【3月26日 AFP】収賄の疑いで中国の公安当局に身柄を拘束されていたサッカー元韓国代表のMF孫準浩(Son Jun-ho、ソン・ジュンホ)が、釈放されて帰国したと、韓国外務省が25日に発表した。

 31歳の孫は昨年5月、当時の中国政府いわく「政府関連ではない職員から賄賂を受け取った疑い」により、中国北東部で拘束されていた。中国では、サッカー協会(CFA)の会長や幹部に対して大規模な汚職の捜査が行われ、孫はその後に身柄を拘束されていた。

 韓国外務省は声明で、「拘束が終わり、最近韓国に到着した」と公表。大韓サッカー協会(KFA)もこの日、孫が解放され、すでに帰国したことを明かした。

 孫は2021年から中国スーパーリーグ(1部)の山東泰山(Shandong Taishan FC)に所属し、昨年のW杯カタール大会(2022 World Cup)では韓国代表の4試合中3試合に出場した。

 26日に行われるW杯北中米大会(2026 World Cup)アジア2次予選のタイ戦に向け、同国バンコクで会見に臨んだ韓国代表の李宰誠(Lee Jae-sung、イ・ジェソン)は、「試合前にこのニュースを知り、とても感謝している。彼がすぐにサッカーを再開できることを願っている」と述べた。(c)AFP