【3月25日 CNS】2024年香港国際映画テレビ博覧会(Hong Kong International Film and TV Market)の初日である3月11日、阿里巴巴集団(アリババグループ、Alibaba Group)傘下の阿里大文娯集団(Alibaba Digital Media And Entertainment Group)の范陸源(Fan Luyuan)会長兼最高経営責任者(CEO)は、香港のエンタメ分野に今後5年間で50億香港ドル(約967億円)を投資する計画を発表した。この投資は、香港のドラマ、映画、パフォーマンス、若手人材育成の4つの主要分野を活性化するために行われる。

 投資資金はアリババ傘下の動画ストリーミングの優酷(Youku)や映画製作部門の阿里影業(Alibaba Pictures)などのグループの各事業にも投入され、この計画の共同スポンサーには多数の香港の映画製作会社などが名を連ねている。

 この日の記者会見で、香港文化体育観光局局長の楊潤雄(Yang Runxiong)氏は「阿里大文娯集団と香港の映画・テレビ業界が共同で新たな協力モデルとビジネス分野を模索し、香港の映画・テレビエンターテインメント業界が発展することに期待したい」と語った。

 上海市ラジオテレビ局副局長の羅毅(Luo Yi)氏も「近年、中国本土と香港の間の文化協力と交流がますます頻繁になってきており、双方には文化、映画、テレビの分野で補完的な資源があると考えている。新時代の特色を取り入れた新たな協力モデルを確立してほしい」と話した。

 記者会見では「香港芸術活性化プロジェクト」の対象となるドラマや映画のリストも発表された。過去5年間、アリババ・ピクチャーズと香港の映画会社はコンテンツ、市場、人材などの面で包括的かつ綿密な協力を行ってきた。「香港芸術活性化プロジェクト」の鍵となる人材育成に向けて、阿里影業が香港バプテスト大学(Hong Kong Baptist University)映画学部と戦略的協力関係を結ぶと発表した。

 具体的には、優秀な若手映画制作者に奨学金を提供。新しい世代により大きな舞台を提供していくという。(c)CNS/JCM/AFPBB News