【3月23日 AFP】サッカーフランス・リーグ2(2部)、アンジェSCO(Angers SCO)のオーナーを務めるサイード・シャバネ(Said Chabane)被告(59)が22日、女性従業員6人への性的暴行罪で禁錮2年、執行猶予1年の判決を受けた。

 シャバネ被告は仏西部の裁判所で、「自身の地位によって与えられた権限を乱用した人物が犯した」性的暴行の罪を問われていた。容疑についてはこれまで否認しており、弁護士は判決を不服として控訴する意向を明らかにした。

 初めての告発は2020年1月で、その数週間前にマドリードへの出張から戻った一人の従業員によるものだった。その後も6人が、2014年から2019年までの期間における被害を申し立てていたが、今回7件中1件の罪については「疑わしきは罰せず」とされた。

 シャバネ氏は2011年からアンジェのオーナーとなり、同クラブが二十数年ぶりのリーグ1復帰を果たすという、華々しい復活の原動力を担った。自身については「何もないところからスタートした」男と称し、「要求が厳しく、権威的」な雇用主でありながらも、スタッフと「支配的」な関係を持ったことは一度もないと述べていた。

 アンジェは2022-23シーズン終了後に2部へ降格。シャバネ氏は2023年3月、息子ロマン(Romain Chabane)氏に会長職を譲った。(c)AFP