【3月23日 AFP】サッカー中国代表主将の張琳ペン(Zhang Linpeng、チャン・リンペン)が、W杯北中米大会(2026 World Cup)のアジア2次予選でシンガポールに引き分けたことは「不名誉」だったとし、代表引退を表明した。

 21日に行われたシンガポール戦で、中国は前半に2-0のリードを築きながらも後半に追いつかれて2-2で引き分け、通算2度目のW杯出場権獲得が危ぶまれている。

 中国は先月のアジアカップ(2023 AFC Asian Cup)でグループステージ敗退に終わり、アレクサンダル・ヤンコビッチ(Aleksandar Jankovic)前監督が辞任。新たに指揮官に就任したブランコ・イバンコビッチ(Branko Ivankovic)監督にとって、今回のシンガポール戦は残念な初陣となった。

 体のタトゥーやポジションが同じCBであることから中国のセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos、元スペイン代表)と呼ばれる34歳の張は、こうした状況にもううんざりだとコメント。「主将として、チームを助ける役割を果たせず、ファンを失望させてしまった」とし、「慎重に熟考した結果、代表でのキャリアに幕を閉じる時期がきたと確信している」と報道陣に語った。

 さらに「現時点ではシンガポールを倒すこともできない」と続け、「個人的に、それは耐えられない。不名誉だ」と述べた。

 中国は26日に、ホームでのシンガポール戦に臨む。(c)AFP