【3月23日 AFP】英国のキャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales、42)は22日、がんを患い、化学療法の初期段階にあることを公表するとともに、治療を終えるまで「時間と空間とプライバシー」を尊重してほしいと訴えた。

 キャサリン妃はロンドン西郊ウィンザー城(Windsor Castle)で20日に撮影されたビデオメッセージで、「1月にロンドンで腹部の大手術を受けたが、その時点では、がんではないと判断されていた」「手術は成功したが、その後の検査でがんが見つかった」と説明。

 がんが見つかったのは「大きなショック」だったが、「(今は)元気で、日に日に強くなっている」と語った。

 義父チャールズ国王(King Charles III)も2月にがん治療を受けていることを公表し、公の場での公務を控えている。国王と同じく、キャサリン妃もがんの種類は明らかにしていない。

 一方で、入院してからの数か月間は、自身と夫ウィリアム皇太子(Prince William)、長男ジョージ王子(Prince George、10)、長女シャーロット王女(Princess Charlotte、8)、次男ルイ王子(Prince Louis、5)にとって「とても大変な日々」だったと話した。子どもたちに事情を説明して「私は大丈夫だと安心させる」のに時間がかかったという。

 英バーミンガム大学(University of Birmingham)の腫瘍学の准教授、シバン・シバクマール(Shivan Sivakumar)氏は予防的化学療法について、「術後に再発予防目的」で「血中循環がん細胞を破壊するため」に行われるものだと説明した。(c)AFP/Phil HAZLEWOOD