【3月24日 Xinhua News】中国車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)がこのほど発表した2023年12月期決算は、売上高が前年比22・0%増の4009億1700万元(1元=約21円)で初めて4千億元を突破し、純利益は43・6%増の441億2100万元となった。

 リチウムイオン電池の販売量は35・0%増の390ギガワット時。うち車載電池は32・6%増の321ギガワット時、蓄電池は46・8%増の69ギガワット時だった。

 研究開発投資は引き続き増加し、年間で18・4%増の183億5600万元に達した。スマート製品の研究開発・設計プラットフォームを通じ、コストパフォーマンスに優れ、高速充電が可能で、安全性が高く、寿命も長い車載電池と蓄電池の新製品を相次いで発売してきた。

 海外でも好業績を収めた。売上高は70・3%増の1309億9200万元に達し、総売上高の32・7%を占めた。ドイツのBMWやフォルクスワーゲン(VW)、フランスのステランティス、韓国のヒョンデ、ホンダなど海外主要メーカーの供給元に指定された。ステランティスと、欧州市場でリン酸鉄系リチウムイオン電池を供給する戦略了解覚書を締結した。スウェーデンのボルボ・カーズなどの大型トラック大手とも戦略的提携で合意した。

 韓国の調査会社SNEリサーチがこのほど発表した23年の世界の車載電池搭載量データによると、CATLは7年連続でトップの座を守った。23年の車載電池搭載量の海外市場シェアが27・5%と、前年から4・7ポイント上昇した。世界の蓄電池出荷量に占める割合は40・0%に上り、3年連続で首位となった。

 CATLは、今後も海外の生産能力の建設・運営、海外サプライチェーン(供給網)の整備、海外資源とリサイクル業務の配置などを含むグローバル化体系の構築を進め、国際人材を広く呼び込み、効率的な越境運営システムを築いていくと表明した。(c)Xinhua News/AFPBB News