【3月22日 AFP】米大リーグ(MLB)の2024年シーズン開幕シリーズ第2戦が21日、韓国・ソウルで行われ、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)は11-15でサンディエゴ・パドレス(San Diego Padres)に敗れた。先発登板を果たしたドジャースの山本由伸(Yoshinobu Yamamoto)は、忘れ去りたい結果となったメジャーデビュー戦を振り返り「責任を感じている」と肩を落とした。

 昨年12月に12年総額3億2500万ドル(約492億円)の大型契約でドジャースに加入した山本は、韓国史上初のMLBレギュラーシーズンシリーズを楽しんでいた高尺スカイドーム(Gocheok Sky Dome)の観客の目の前で、いきなり5失点を許してわずか1イニングで降板した。

 プロ野球(NPB)で3季連続の沢村賞に輝いた実力者の山本は試合後、「立ち上がりからコントロールがうまくできずピンチを広げてしまった。しっかりと試合を振り返って、なるべく早く切り替えて次の試合に向かっていきたい」とし、「試合に負けてしまったという悔しさは大きいですし、その責任も感じています」とコメントした。

 ドジャースを指揮するデーブ・ロバーツ(Dave Roberts)監督は、25歳の山本について「ここから立ち直れる」とし、「あれは本来の彼ではない」と擁護。さらには「これから投球フォームを修正し、制球力を強化すれば彼は大丈夫だ」とし、「こういうことはある」と述べた。

 一方、この日もドジャースの背番号17を身に着けたファンから声援を浴びていた大谷翔平(Shohei Ohtani)は、5打数1安打、1打点を記録。ドジャース打線が点差を縮めようとしていた中で、あとひと伸びでフェンス越えの大飛球も見せていた。

 試合は4回に両チームが4点ずつを加える乱打戦となり、満員となったスタンドの歓声がひときわ大きくなった。5回にはドジャースのムーキー・ベッツ(Mookie Betts)がシリーズ初の本塁打を放ち、観客をさらに沸かせた。

 8回には、この日5打数4安打、6打点の大活躍を見せたベッツの2点適時打でドジャースが1点差まで詰め寄ったものの、9回にパドレスはマニー・マチャド(Manny Machado)の3点本塁打でダメ押しした。(c)AFP/Andrew MCKIRDY