【3月24日 CGTN Japanese】世界の富裕層を研究するシンクタンクの胡潤(Rupert Hoogewerf) 研究院が19日に発表した「2023胡潤資産報告」によれば、2023年1月1日時点の中国で1億元(約21億円)以上の資産を持つ「超富裕層」は前年比3.8%減の13万3000世帯でした。

 他の資産額の富裕層の世帯数では、同時点で中国で600万元(約1億2610万円)の資産を持つ「富裕層」は前年比0.8%減の514万世帯で、1000万元(約2億1015万円)の資産を持つ「高額富裕層」の数は同1.3%減の208万世帯だったとのことです。

 都市別では、中国の富裕な家庭の分布は依然として「3+2+2」の都市群構成を維持しました。すなわち、富裕家庭が最も多い「3」都市は北京、上海、香港で、次の「2」は深センと広州、さらにその次の「2」は杭州と寧波です。富裕世帯の数で上位30都市では、全国の富裕世帯総数の67%が集中し、集中の度合いは前年よりも1ポイント低下しました。

 中国の富裕層向けの雑誌などを発行する胡潤百富(Hurun Report)の代表取締役兼首席調査研究者を務める英国人公認会計士のルパート・フーゲワーフ氏(中国語名は「胡潤」)は、「2022年には新型コロナの影響に世界の地政学構造の変化が重なり、世界経済の発展の不確実性が強まり、世界範囲で主要国の個人財産が多かれ少なかれ打撃を受けた。中国では15年ぶりで2度目の富裕世帯数の減少が出現し、資産総額も前年比で3.6%減少した。世界では、資産が3000万ドル(約45億3840万円)、あるいはそれを超えた超富裕層が保有する財産の総額が10%減少した。欧米では平均で十数パーセント減少した」と説明しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News