【3月23日 CGTN Japanese】中国の名門大学、北京大学の「デジタルスポーツ」カリキュラムがこのほど正式に登場しました。中国の大学で初めてVR(仮想現実)などの技術を生かして開設されたこの授業は、コース選択が開始されるとすぐに学生の間で爆発的な人気を博しました。学生らは屋内にいながら登山やスキー、ボートなどさまざまなスポーツを体験できます。

 運動場には斬新で種類豊富なスポーツ器具が設置されています。学生はICカードをかざして情報を入力した後、アクティビティートラッカーを受け取って身に付けることで、自分の活動状況を記録することができます。

 スポーツ器具には、エアロバイク、ローイングマシン、エアロスキー、クライミングマシン、ボクシングリングなどがあり、ほとんどの種目に「人々を夢中にさせる」設計が施されています。例えば、ローイングマシンやエアロバイクのマルチプレーモード、スキーのモニターにたびたび現れるコイン、モグラたたきのようなボクシング、ブルース・リーとの疑似対戦のほか、登山時にVRゴーグルを頭に装着することで山道の周囲の美しい風景も堪能できます。

 授業を担当する呉定峰氏によりますと、「多くの人にとってスポーツはハードルが高く、やり続けなければならないため諦めがちだが、ゲームの世界なら没頭できる。インターネットの考え方によってスポーツのハードルを下げたので、まずは参加し、そして続けてほしい」とのことです。

 デジタルスポーツカリキュラムは、学生に適したスポーツ種目をデジタル化処理し、学生各自の力や持久力、しなやかさ、俊敏さ、スピードなどの身体能力の特徴に基づいて、各自に適した種目を選択し、計画を立て、スポーツを行うことができます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News