【3月18日 CGTN Japanese】中国科学院宇宙応用プロジェクト・技術センターがこのほど発表したところによると、中国宇宙ステーションでは、材料船外暴露実験装置と初の実験用材料サンプルを使った船外暴露実験を終え、宇宙ステーション内への回収に成功したということです。

 14日午後9時ごろ、地上スタッフの協力の下、材料の船外暴露実験装置とサンプルの結合体が宇宙ステーションのロボットアームにより宇宙ステーションのエアロックモジュール内に移動することに成功しました。宇宙飛行士はその後、結合体をエアロックモジュールから実験モジュールに移し、装置内の科学実験サンプルを解体し、保存しました。今後、実験サンプルは有人宇宙船「神舟」と共に地上に戻り、科学者に引き渡されて地上研究をさらに展開することになっています。

 紹介によると、材料の船外暴露実験装置は2023年3月8日に船外に運ばれたもので、軌道上での実験開始から1年が経過しました。装置には初の実験用サンプルとして400余りの材料が取り付けられました。これらは非金属と金属の2種類に分かれ、メモリーポリマー材料、月土壌補強材料、銅の多孔質体などが含まれています。これらの材料の船外暴露実験と研究により、宇宙潤滑材料、中性子遮蔽(しゃへい)材料などの先進材料の宇宙応用が推進されることになります。

 また、今年5月には、新たな科学実験サンプルが宇宙飛行士によって材料船外暴露実験装置内に取り付けられ、船外で新たな暴露実験が行われる予定です。(c)CGTN Japanese/AFPBB News