【3月17日 AFP】自転車ロードレースのワンデークラシック、ミラノ~サンレモ(2024 Milan-San Remo)は16日、ミラノ(Milan)からサンレモ(San Remo)の288キロメートルで行われ、アルペシン・ドゥクーニンク(Alpecin–Deceuninck)のジャスパー・フィリプセン(Jasper Philipsen、ベルギー)が写真判定に持ち込まれるほどの僅差で優勝し、今季最初の「モニュメント(5大ワンデークラシックレース)」レースを制した。

 フィリプセンはフィニッシュラインへ向けてバイクのハンドルを投げ出すようにして、チーム・ジェイコ・アルウラ(Team Jayco AlUla)のマイケル・マシューズ(Michael Matthews、オーストラリア)、ツール・ド・フランス(Tour de France)優勝2回を誇るUTE(UAE TEAM EMIRATES)のタデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)に競り勝った。

 集団フィニッシュでは常に力を発揮してきたフィリプセンは、12人の選手が1秒差以内でゴールする中、6時間14分44秒のトップでフィニッシュした。

 レース後には、チームメートのマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu Van der Poel、オランダ)にすぐさま称賛の言葉を送った。ファン・デル・プールはスプリント前にフィリプセンをけん引し、この後のモニュメントであるツール・デ・フランドル(Tour des Flandres 2024)とパリ~ルーベ(Paris-Roubaix 2024)の優勝候補に挙がっている。

 ポイント賞を獲得した昨年のツールでも、たびたびファン・デル・プールのアシストを受けたフィリプセンは、「マチューが最後に信じられない仕事をしてくれた。チームとしてやりきれたことがすごく誇らしくてうれしい」と喜んだ。(c)AFP/Terry DALEY