【3月17日 AFP】16日に行われたテニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2024)の男子シングルス準決勝で、大会第2シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)に敗れマッチ連勝が19で止まった第3シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)が「ありがたい」と話し、すでに成長へ向けた分析を始めている。

 シナーは第1セットを奪いながらも、連覇を狙うアルカラスに6-1、3-6、2-6で逆転負け。全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)で四大大会(グランドスラム)初制覇を達成し、さらにABNアムロ・オープン(ABN AMRO Open 2024)でも優勝して今季開幕から16戦無敗だったが、昨シーズンから続いていた連勝もストップし、さらに自身初となる世界ランキング2位への浮上も今回はお預けとなった。

 それでもシナーは「あまりそのことは考えていない」と連勝が止まったことはさほど気にせず、「連勝中はずっと前向きで、それは今も変わっていない。準決勝で負けたが、それでも素晴らしい結果だ」と話した。

「次はマイアミ(・オープン<Miami Open 2024>)がある。だからもう、そちらに集中している。ここは自分にとってすごく特別な場所だから、こんな形でここでの戦いを終えなければならないのは確かにつらいが、自分の今の状況をありがたいと思っている」

 また敗戦の中でも、こうした大舞台でアルカラスに挑むチャンスが来たことを喜び、「満員のスタジアムで、二人の若手がベストを尽くす。楽しいね」とコメントした。(c)AFP/Rebecca BRYAN