【3月17日 AFP】ラグビーシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2024)は16日、第5節の試合が行われ、アイルランドは17-13でスコットランドとの激戦を制し、大会連覇を達成した。

 前節イングランドに22-23で惜敗し、2大会連続のグランドスラム(全勝優勝)の夢は絶たれたアイルランドだが、引き分け以上かボーナスポイント2点で優勝が決まる状況で、相手の固い守備に苦しめられながらもダン・シーハン(Dan Sheehan)とアンドリュー・ポーター(Andrew Porter)のトライが決め手となって勝利を収めた。

 フランスは33-31でイングランドとの熱戦に競り勝ち、2位で大会を終えた。トライの数ではイングランドの4本に対して3本と下回ったが、この日18点を挙げたトマ・ラモス(Thomas Ramos)が78分に決勝のペナルティーゴール(PG)を決めた。

 ウェールズは21-24でイタリアに敗れ、5戦全敗で2003年大会以来となる最下位が決定。今大会限りでの代表引退を表明しているジョージ・ノース(George North)にとっては、終盤に負傷退場を強いられる悲しい最終戦となった。

 試合後には、ウォーレン・ガトランド(Warren Gatland)ヘッドコーチ(HC)が辞任を申し出たが、ウェールズラグビー協会(WRU)のアビ・ティアニー(Abi Tierney)最高経営責任者(CEO)に断られたと明かした。以前の在任期間に、グランドスラム3回を含む4回のシックスネーションズ優勝、2回のW杯(Rugby World Cup)ベスト4に導いているガトランドHCは、2027年W杯オーストラリア大会まで契約を結んでいる。

 対するイタリアは、モンティ・イオアネ(Monty Ioane)とロレンツォ・パーニ(Lorenzo Pani)の好トライなどでリードを奪うと、終盤にウェールズに反撃を許したが、内容に見合った勝利を挙げた。2勝1分けはチームにとってシックスネーションズでの過去最高成績で、9年連続の最下位も免れた。(c)AFP/Julian Guyer