【3月16日 AFP】北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は16日、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党総書記が空挺(くうてい)部隊の訓練を視察したと伝えた。「敵領を一気に占領」する実戦能力を評価するための訓練だという。

 朝鮮人民軍の弱点は空軍だとみられており、北朝鮮は、米韓空軍の合同演習に神経をとがらせている。

 KCNAによれば、今回の訓練は、「戦時下の突発的な状況であらゆる作戦計画に動員される空挺部隊の即応力」の評価を目的としている。

 金氏は、「現代の戦争で求められる、実戦での最大限の戦闘力を発揮する」ため、「現実的で科学的な訓練方法を応用」する重要性を強調。空挺部隊が「シミュレーションで敵の主要軍事目標を一気に占領」したことに「大いに満足」したという。

 同部隊についてKCNAは、「命令を受ければ、敵領を一気に占領する完璧な戦闘能力」を示したと伝えている。(c)AFP