【3月16日 AFP】米中西部・南部のオハイオ、インディアナ、ケンタッキーの3州で14日夜、嵐と大型の竜巻が発生し、少なくとも3人が死亡した。当局が15日、発表した。

 米国立気象局(NWS)によると、米中部は14日、竜巻注意報が出ていた。

 オハイオ州では、嵐がオハイオ渓谷(Ohio Valley)を直撃し、複数地域で「直径約800メートル級の非常に危険」なものを含む複数の竜巻が発生した。

 同州中西部ローガン(Logan)郡の保安官は、CBS系列のテレビ局の取材に「これまでに確認された死者は3人だ」と明らかにし、「倒壊した家屋を重機で動かし、負傷者がいないかを確認する必要がある」と述べた。

 同州西部の町インディアンレーク(Indian Lake)でも竜巻が発生。地元の商工会議所の会頭は、コロンバス(Columbus)のABC系列のテレビ局の取材に対し、「ここまでひどい被害を目にしたのは初めてだ」「市の中心部は被害が極めて大きい」と語った。

 市内では倒木や粉々に割れたガラス、垂れ下がった電線が道路に散乱している。

 当局の15日の発表では、インディアナ州ランドルフ(Randolph)およびデラウェア(Delaware)両郡でも、少なくとも38人が負傷し、うち3人が重体とされ、少なくとも22棟の建物が倒壊したとみられている。

 ケンタッキー州のアンディ・ビシア(Andy Beshear)知事はソーシャルメディアで、竜巻は同州のギャラティン(Gallatin)およびトリンブル(Trimble)両郡を通過したが、死者は出ていないと報告している。(c)AFP